神ながらの道
私たち日本人は、太古の昔より神々との関係が毎日の生活に大変深く密着しています。先ずは正月の初詣や、子供が生まれてからの名付け、命名、初宮詣、七・五・三詣り、家を建てる際に安全無事を祈る地鎮祭、建物を取り壊す際の清袚、厄除け、商売繁昌などの御祈願等々、神が祀られている神社とのおつきあいもいろいろあります。また家庭では神棚をお祀りします。神々や御先祖を敬い、感謝するということは、現代が混沌とした世の中であるからこそ最も必要なことです。
このようなときの関わりかた、知っておいたほうが良いことなどを簡単に紹介します
❍参拝の作法
手水:お参りする前に水で清める
一、柄杓を右手で持ち、左手に水を注ぎ洗う
二、柄杓を左手に持ち替え、右手に水を注ぎ洗う
三、柄杓を右手に持ち替え、左手に水を注ぎ口をすすぐ(柄杓に直接口をつけない)
参拝の作法
一、二礼(深く二度礼をする)
二、二拍手(拍手を二度うつ)
三、一礼(深く一礼する)
玉串拝礼:玉串(榊)を捧げ神を拝む
一、玉串(榊)を受け取る。このとき右手が榊の根元、左手が枝になるように受け取る
二、御神前に進む
三、根元が御神前に向くように時計回りに廻してお供えする
四、二礼、二拍手、一礼の作法で拝む
❍神棚の祀りかた
一、家の中で最も清らかな場所に、南向きか東向きに神棚を備え付け、神札をお祀りする
二、洗米(御飯)、清酒、塩、水、その他、餅、魚、野菜、果物など感謝の気持ちで供える
三、二礼、二拍手、一礼でおまいりする
❍人生儀礼
人間が生まれてから死ぬまでの一生の間に行う神と私たちとの最も深いかかわりのある儀式です
下記は一般的なもので、地域によって異なる場合があります
帯 祝
妊娠五ヶ月目に「戌の日」に安産を祈願して白木綿の岩田帯を神社で求め着ける
命 名
赤ちゃんが生まれてから七日目に命名(名付け)する
名前は親から子供への最初で最大の贈物です。子供が幸せになるような名付け、命名をしてあげて下さい
初宮詣
誕生した赤ちゃんがすくすくと成長できるように、家族で神社に御参りして祈願する
お喰い初め
生後百日目、或は百二十日目に初めて御飯や魚、野菜を食べさせる真似をし、健康長寿を祈願する
七五三詣り
三歳と五歳の男児、三歳と七歳の女児が、無事に成長したことを感謝し、今後の心身健康を祈願する
(十一月十五日前後)
十三詣り
男女十三歳に福徳と智恵を授かるよう御参りする
(四月十三日前後)
誕生祝
毎年誕生日に神社に御参りし感謝と今後の健康を祈願する
入学卒業祝
旅立ちの第一歩であり、またこの日を迎えられた喜びと感謝を神に報告する
成人式
満二十歳に祝い、成人となったことを感謝し、今後社会人として立派に出発することを誓う儀式
結婚式
神前において夫婦一体となって、苦楽を共にし、手を取りあっていくことを誓い、神の御加護を仰ぐ儀式
結婚記念日祝
二人が結ばれた日を思いおこし、神のお引き合わせと御加護を感謝する
木 婚式(5周年)、錫 婚式(10周年)、銅 婚式(15周年)、陶磁婚式(20周年)
銀 婚式(25周年)、象牙婚式(30周年)、珊瑚婚式(35周年)、緑玉婚式(40周年)
紅玉婚式(45周年)、金 婚式(50周年)
厄除祭
男 二十五歳、四十二歳、六十一歳、
女 十九歳、三十三歳、三十七歳
上記を特に大厄とよび、慎むべき年齢とされています。この年齢を無事に乗り切るため特に神の御加護をいただくよう厄除けのお詣りをする
長寿祝
長寿を神に報告し、感謝する
還暦(60歳)、古稀(70歳)、米寿(88歳)、白寿(99歳)
臨時神事
主に建築に関するまつり
建造物を取り壊す、新築する、増改築する際に神に報告し安全を祈る
お問い合わせ、申込みは武信稲荷神社社務所まで
TEL 075-841-3023
FAX 075-496-9955