建築のまつり 地鎮祭
新たに家を建てる、建て替える、取り壊す、など人生において一大事にあたるといえます。このため私たち日本人は、建物を取り壊す前に清袚を行い感謝と無事を祈り、新たに家を建てる前に地鎮祭を行い土地の神々に無事を祈り、家が完成すれば工事の無事を感謝し、これからの幸せな生活を祈る。など建築に関するまつりは多種にわたります。そのうちの一部をここで紹介します。
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各種祭典
❍清祓 キヨハライ
建造物を取り壊す際、古い井戸を埋める際、などに工事の無事を祈願する神事です
❍地鎮祭(起工式) ジチンサイ、トコシズメノマツリ
建物の建設にあたり、その土地を領有する神々に祈り、土地の平安堅固を授けて頂き、保障してもらう、また工事の安全無事をお願いします。
❍上棟祭 ジョウトウサイ、ムネアゲノマツリ
新築の棟木をあげるときに家屋の守護神、工匠の神々を祀り、今後永く新屋に禍事なく、幸せのある家になるよう、また工事の安全無事をお祈りします。
❍新室祭(竣工式) ニイムロノマツリ、シュンコウシキ
地鎮祭から始まった工事が無事終了し家屋が完成した後に、無事に工事が終わった感謝の心を神々に報告し、この新しい家屋に住む人が幸福に暮らすことはもとより、出入りする人々まで災いなくお守り下さいとお願いします。
大地主大神(オオトコヌシ)、産土大神(ウブスナ)、彦狭知大神(ヒコサシリ)、手置帆負大神(タオキホオヒ)、等の神々に供物を捧げお祈りします。
地鎮祭の紹介
一、修祓「シュバツ」
神々に御供えする神饌、使用する祭具、祭典に参加する人々、をお祓いする
(お祓いをうける際は軽く頭を下げる)
一、降神「コウシン」
神々を神籬(神がしばらくの間留まる処)にお迎えする
(神主が神々をお迎えする間しばらく軽く頭を下げる)
一、献饌「ケンセン」
神々に神饌を御供えする
一、祝詞奏上「ノリトソウジョウ」
この土地に家屋を建てることを神々に報告し、工事の安全を祈る
(神主が祝詞奏上する間軽く頭を下げる)
一、清袚「キヨハライ」
土地の四方をお祓いし清める
(施主同行)
一、地鎮の儀「ジチンノギ」
盛り砂にて 刈初(設計者)鎌で草を刈り取る
穿初(施主)鍬で盛り砂を起す
鎮物埋納(神職)鎮物を納める
土均(施工者)鋤で盛り砂を均す
(「エイ、エイ、エイ」と掛声をかけ三度動作をする)
一、玉串拝礼「タマグシハイレイ」
玉串を捧げ神々に家屋を建てる旨報告し、工事の無事を祈る
(玉串拝礼の作法で神職、施主、参列者の順に拝礼)
一、撤饌「テッセン」
神々に御供えした神饌をお下げする
一、昇神「ショウシン」
神籬(ヒモロギ)においでいただいた神々に戻っていただく
(神主が神々を送る間しばらく軽く頭を下げる)