おひたき祭
御火焚祭は、神社で斎行されるだけでなく、お稲荷さんをお祀りされる町内や、会社、商店、工場、などのほか、一般の家庭でも広く行われています。昔は旧暦の十一月八日でしたが今は新暦で行われ、当社では十一月八日に一番近い日曜日に執り行います。
古くから、火を”神の去来される目じるし”とする信仰は、全国の各地にさまざまな行事、習俗としてのこっています。お盆の迎え火や、京都大文字をはじめ、五山の送り火もそのひとつです。
神事には、ことに火を重んずる伝統があり、御火焚祭は火の神秘な現象の中に、神と人とのつながりをもとめ、火の霊力によって知らないうちにおかした罪業(ざいごう)を消滅し、幸福を祈り求める日本民族の伝統的な信仰です。
武信稲荷神社の御火焚祭では、本殿の祭典に続いて、拝殿前の斎場で、御火焚神事が執り行われます。御奉賽の方々のお名前、お歳、願い事などを御火焚串に書き、斎場に設けられた火床において、神前のお燈明の火によって、お焚き上げを行います。このお焚き上げの間、絶えることなく大祓祝詞があげられ、笙、ひちりき、笛による雅楽が奏せられます。 そして世界平和、国家安泰、信者各位の家内安全、身体健康、交通安全、願事成就、企業繁栄、受験必勝、商売繁昌の祈願が行われます。
一人でも多くの方々がお参りされ、すなおな心で大神様にお祈りされ、お火たきの火に手をかざしていただくことによって、病気にかからず健康で、諸願を達成し、幸福、幸運を授かられるよう心から願うものであります。
当日ご参拝の方々には、おひたきを差し上げております。ご遠慮なくお受け下さい。